転職面接で気を付けておくこと、あるかな?
転職、就活っていうと、つい、ノウハウ的なところを重視しがちですが、それら、ノウハウを使える状態にもっていく、「メンタル」の調整も必須です。
本記事では、戦略コンサルへの面接体験記を例に、メンタル面で気を付けることや、おさえるべき鉄則について、書いていきますね。
戦略コンサルの三次面接に挑んだ、前回。
自らの想いをぶつけることで面接官の想いを引き出すことに成功はしたものの、ポジティブな内容ではなく・・・
三次面接以降では、このような「想い」や意欲面がかなり重要となってきますね!
どこまで響いたのでしょうか?!
今回は、第一志望であるA社と並行で受けている、第三志望のC社の二次面接編をお届けします。
転職におけるメンタルの保ち方
第一志望であるA社の三次面接が終わり、すっかり初冬に。
ネガティブな落ち着きさんの想いをもらい、右脳の未熟さに嫌気がさしまくりながらも、もやもやした感じが取れずに過ごしていた。
ただ、そうも言っていられない。次の面接は、第三志望のC社。
就活でもそうだが、基本的には、何社も受けながら、どこかがだめだとしても、こっちはまだ現在進行形だ!という精神安定剤的な要素を入れて活動するものだ。
でないと、精神がすりへらされすぎて、最後までメンタルが保てるかもわからない。
何社か並行して受けつつも、ダメだった時は、違った観点・業種で再度チャレンジしてみよう!
くらいのメンタル的リスクヘッジをしながら、転職活動に励むと、健康上によい。
もちろん本心は違うところにあるかもしれないが、わたしは、Sよりの人間だ。
そう、自分を追い込むのがそこまで好きでもない。
そんな自分にとって、3社も同時並行で進めている状況は、ありがたすぎるのだ。ただでさえ厳しいと言われる戦略コンサルへの道なのに。
志望度がA社より低かろうが、手を抜くわけにはいかない。
常に、全集中状態を保たなければならないのだ。
そう、全集中の常駐だ。
この転職活動中に、鬼滅の刃を見ていたら、全集中の常駐が使えるようになっていたのかもしれないと思うととても損した気分になる。
もしかしたら、転職活動を行うにあたって、メンタルを保つ方法には、「何社かを並行で進めること」以外に、全集中の常駐がありうるのかもしれない。
呼吸を整えること、これは、面接中でも確実に有効だ。なぜなら、冷静な議論が必要になってくるからだ。
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残念ながら、ありけんの場合、全集中の常駐を使うことはできなかったが、何社かを並行で進めることはできていた。
そんなこんなで全集中の常駐なしで、C社の二次面接へと挑んだのだった。
面接の鉄則:あいまいな理解のまま答えるな【基本ルール】
C社はタイミングが悪く、すぐの採用にはならないという残酷な通達を受けていた。
しかし、面接は進めるとのことだったので、その通達の宛先間違えをどこかで期待していた。
C社の二次面接は、平日の19時からに設定されていたが、平日仕事終わりの面接の場合、15時頃から、ほぼ仕事モードがなくなってしまうということも恒例になってきた。
二次面接の場合、二回目ということもあって、ロジ面の不安が消える。
そのため、正確にC社到着時間を設定した。早く着きすぎると、緊張時間が増えてしまい、ムダな汗をかき、匂いや汗ジミを気にしなくてはならないからだ。面接以外のことに、なるべく気を向けたくないというのが正直なところだ。
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想定通りの時間にC社に到着し、一次試験と同様、会議室に通される。
そして、すぐに、本日のお相手、「ディーン・フジオカ」氏の登場だ!
めちゃくちゃ似ているではないか!おそらく、本人も自覚しているのだろう、でなければ、その眼鏡はかけない。
戦略コンサルは、やはりイケメン率が高いのだろう。男のリクルートに対し、イケメンをぶつける理由は多くないだろうからな。
ディーン氏:「本日は、わたし・・・が担当させて頂きます」
ありけん:「よろしくお願いします」
うむ、声は違うな。骨格が似ている場合、声も似るっていう認識だったが、どうやら、それは、100%の確率ではないようだ。
ディーン氏:「早速はじめましょう。なぜこのタイミングで転職しようと・・・」
な、なに!!!????やはり、タイミング悪いぞ、出直してこい!!!ってことをいきなり言いたいのか・・・?!?
ありけん:「自身のキャリアプランにのっとって・・・」
無難に答えてみたが、本当の内情を探ってもいいのか?いや、さすがに出会ってすぐに、内情を聞くのはありえない。たとえ、お互いいい印象だとしても、信頼関係を築かなくては、相手も内情を答えてくれるはずがない。
人付き合いの基本だ、面接でも、恋愛でも・・・
ディーン氏:「なんでコンサル?経営企画とかは検討しましたか?」
ありけん:「経営企画部では・・・」
このあたりの質問は輝きさんと話していたので無難に返せただろう。
ディーン氏:「現在の仕事は、どういったことをやられていますか?話せる範囲でかまいませんので」
ありけん:「・・・です」
ディーン氏:「〇〇もやられていますか?」
ありけん:「直接のターゲットではありませんが、ロードマップには組み込んでいます」
ディーン氏:「なるほど、それはおもしろいですね。〇〇が普及すると業界はどうなると考えますか?」
ありけん:「(あれ、もう始まっているのかな・・・?)さまざまな業界に大きな変化・・・例えば、・・・」
ディーン氏:「他には?」
ありけん:「(で、でたな!!!???他には攻撃!!)他には、〇〇業界で、・・・、加えて、〇〇業界でも・・・」
ディーン氏:「他には?」
ありけん:「(まだ足りない??)〇〇業界でも・・・な影響が・・・」
ディーン氏:「もう少し観点を広げてみてもらえますか?」
ありけん:「(・・・・)バリューチェーンで考えれば、・・・」
ディーン氏:「消費側はどう??」
ありけん:「・・・な消費方法が生まれると考えられます」
ディーン氏:「いいですね、もうひとつ出ますか??実用性無視してOKです」
ありけん:「(欲しがり!ディーン氏、欲しがりすぎない?!しかも、どういうこと?!相当な未来の話でOKってことか?!)・・・などは、現時点では構想レベルと思いますが、考えられなくはない視点だと思います。」
ディーン氏:「いいですね、では、うちに入れば、まずは〇〇事業を担当してもらうことになると思いますが、〇〇事業における、ルールは?と聞かれたら何と答えますか?まずは、オセロのルールについて答えてもらえますか?」
ありけん:「(え、もう担当決まっているの?採用はまだなんだよね?ってか、オセロ?って?あの?)交互にうって、挟んだらひっくり返して・・・」
ディーン氏:「それは一般的なルールです。私が言っているルールは、”勝ちのルール”。オセロでいえば、”角を取る”といったようなものです。〇〇事業ではどうですか?」
し、しまった・・・・つい、「は?何言ってんの?ディーン氏?!」って思って、直球を投げてしまった。。。理解に至らないことや、あいまいな点があれば、質問し、クリアにしてから答えるべきだった!!!
ありけん:「〇〇事業で重要なのは、”規格”と考えています。その規格をデファクトスタンダードにもっていって・・・」
ディーン氏:「ん~それはhowだよね?whatは?」
ありけん:「(いやいや、角をとるってのもhowじゃね?!)ん~、確かにそうですね・・・(間)・・・自社の差別化技術をニーズとマッチさせる・・・というのはありえるかとは思いますが、少し抽象ですね」
ディーン氏:「でもまぁ、そういうことですよね。」
ありけん:「(え。これでいいの?w)言うはやすしで〇〇業界ではできている会社は少ないです」
ディーン氏:「どこができていると思いますか?」
ありけん:「〇〇社です。ここは、0⇒1(ゼロイチ)が本当にうまいです。いまいる会社が何か新しいことをやろうとすると、必ずと言っていいほど〇〇社の特許が問題になりますし・・・」
ディーン氏:「なるほど、では、なぜ、この会社がそういうことができていると思いますか?」
ありけん:「仮説ですが、技術を作っている人間に”ビジネス思考”が定着し、常に顧客の顔を思い浮かべながら、製品開発できているからだと考えています」
ディーン氏:「それは大いにありえそうですね。ではあなたが社長であったなら、どんな打ち手を?」
ありけん:「・・・します。」
ーーー
ディーン氏:「それではこれで・・・」
あ、あれ?ケースは???
って言っても、ここまでで80分!!!
感触はよかったが、最後に聞かなくては・・・
ありけん:「転職のタイミングの話ですが・・・」
ディーン氏:「・・・。ぜひ一緒に働きたいのですが、会社の事情で・・・」
!!!や、やはりタイミング悪いってことか!!!??
ディーン氏、本当に一緒に働きたいって思ってくれたなら、ごり押してくれない?上司に。人事に。一人くらいなんとかならない?!
と、心で叫びながら、嘆きながら、C社をあとにした。
ポイントと次回予告
好感触な二次面接を終えたものの、やはりタイミングの悪かったC社。
それでも希望を捨てずに、進むしかありません。
もしかしたら、ディーン氏が、掛け合ってくれるかもしれないですし!!!
こういう時にポジティブシンキングを使えばいいのです!!!
今回のポイントは、転職活動中のメンタル維持と面接の鉄則についてでした!
◇全集中の常駐、呼吸法もマスターしておくとよい?!
◇あいまいな理解のまま、答えてはならない
次回は、E社の二次面接編です!
ありけん
続きはこちら⇒⇒転職活動を通しての進化
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