転職活動のマナーと究極の逆質問とは?-転職のリアル【vol.11】

転職活動のマナーと究極の逆質問とは?-転職のリアル【vol.11】転職の教科書

転職マナーってどんなところを気を付ければいいだろ?

逆質問ってどうすればいい?

 

どちらも程度があるとはいえ、悩ましい問題です。

 

 

マナーについては、最低限として、相手が不快に思うことはやらない。これは必須ですよね。

 

 

例えば、
★見た目(髪型、服装、靴など)が汚い/だらしない
★言葉遣い
★興味のない素振り
あたりは、公然の事実として、就活生の基本マナーとして、あげられます。

 

 

基本的には、「一緒に働きたい」と思ってもらえるような対応をすべきなのです。

 

 

本記事では、転職活動で気をつけるべきマナーと、究極の逆質問について、面接事例とともに、書いていきますね。

 

 

新卒採用とは違って、転職採用では、個別対応が多く、対象者一人ひとりに対して、予定を組まれますので、直前での予定変更とか、集中していない対応とか、ぜーーーったいNGですっ!!!

 

 

ありけん
ありけん

今回は、第五志望のE社の同日の2回連続面接を通して、究極の逆質問への対応と、マナーについてお届けしますね。

 

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転職のマナー:面接予定を変更すべきでない理由

転職のマナー:面接予定を変更すべきでない理由

 

ディーンフジオカ氏から、今は転職のタイミングでは・・・と言われ、かなりこたえていたが、ポジティブシンキングを使うことでなんとか翌日に控えた次の面接の準備に取り掛かることができていた。

 

 

そんな時、エージェントである輝きさんから連絡が。

 

 

もしかして、面接結果か?!!いや、これは違うな、事務連絡だ。

 

 

なになに・・・!!!?

 

 

次回、E社の面接では、2人と対峙するだと!!!?

 

 

2時間あけてくれだと!!!?

 

 

2時間ぶっとおしで猛者二人と対峙するのか。。。

 

 

二次、三次を同時にやるということは、「基礎はまぁよい、次は、意欲面、魅力面を見極めよう」という先方の魂胆だろう。よし、それなら、こちらは、面接テクニックとかそういうものよりも、心構えや覚悟をもってのぞもうではないか!!!!

 

 

ーーー

 

 

そして、面接当日。

 

 

19時から21時までの長丁場。

 

 

よし今日、仕事をさぼって体力を温存しよう!!っていう意気込みは、泡のごとく消え、こんな時に限っての激務。重要な局面で、18時までにあがれないのではないかというくらいの激務。。。

 

 

体力温存は諦め、スケジュールを優先しなくてはならない。

 

 

そもそも19時に間に合わないなんて失礼極まりない・・・エージェントからは、遅れそうなら連絡をくださいって言われていたとしても、先方だって、くそ忙しい中、工面して予定を組んでくれたのだ。そんなドタキャン、ドタ予定変えするやつは、少なからずマイナスイメージが出てしまう。

 

 

とにかく、スタートラインにすら立てなくなってしまうので、時間厳守、E社に19時にいること。これを最優先に動いた。

 

 

ーーー

 

 

そして、19時。

 

 

E社会議室にいる。

 

 

ギリギリ間に合ったのだ。

 

 

初冬なのに汗もかき、髪型、服装を直す暇すらないくらい、ギリギリだった。

 

 

スタートラインには立てた。

 

 

そう、まだスタートラインなのだ、ここから始まるのに、なんだこの疲れは。。。。

 

 

どこかでレッドブルでも買っておけばよかった。

 

 

エナジードリンクは本当に効くのかどうかはともかく、気持ち的に頑張れるようになるのだ。まさに病は気からと言われるくらい、気持ち面の変化をもたらしてくれる、そんな一品だ。

 

 

転職面接の、究極の逆質問とは?

転職面接の、究極の逆質問とは?

 

コンコン。

 

 

ありけん:「はい。」

 

xxx:「失礼します。本日担当させて・・・」

 

 

おや、なんか疲れてる人が入ってきたぞ。

 

 

ネクタイもゆるいし、クマがすごい・・・

 

 

大丈夫か??!

 

 

クマさん:「プロジェクトで・・・」

 

 

何やら、プロジェクトで忙しい盛りとのこと。

 

 

そりゃそうだよね。

 

 

頑張れ!クマさん!

 

 

い、いや、今は自分で自分を応援しなくてはならない!さぁ、こい!!!!

 

 

クマさん:「では、はじめましょうか。自己紹介を簡単に・・・」

 

 

いつもどおり、職歴、志望動機など簡単に話した。

 

 

もはや話慣れしすぎて不自然なくらいだったが、クマさんは納得してくれた。

 

 

クマさん:「なぜこのタイミングで転職活動を?」

 

 

な、またこの質問か!!?そんなに不況なの?そんなにタイミング悪いの??!

 

 

ありけん:「自身のキャリアプラン・・・」

 

 

もうこれを言うしかないよね。多少は納得せざるをえないだろうし。

 

 

クマさん:「一次面接ではどんなケースやった?」


ありけん
:「・・・・を。」


クマさん
:「なるほど、では一応ケースやりましょう」


ありけん
:「(一応?疲れてるからか!?!)はい、お願いします」


クマさん
:「家電業界の苦難にしよう。〇〇社知ってますよね?業界同様、大変な時期ですが、例えば、売上を伸ばすような打ち手はどんなものがあるでしょうか?」


ありけん
:「利益など他に考慮することはありますか?」

 

 

同じ轍を踏まないよう、あいまいな状況で答えるのはよくないので、前提や、状況を確認しておかねば

 

 

そうだ、今までの面接で対応に後悔したところは全て取り込んで進化していかなくてはならない。進化をやめたらそこで終わりだ。

 

 

過去、動植物だってそうだった。進化しないものは絶えていく。

 

 

進化だ!!!

 

 

クマさん:「データとか持っていないので、簡単にでいいですよ」


ありけん
:「(あ、そう?!クマさん、まじで疲れてるでしょ?)まずは前提を置いて、仮説を・・・・その仮説に基づくと、・・・という打ち手を考えることができます」

 

 

そう、仮説思考型の答え方も前の面接で学んだ。やはりこの技はどんどん繰り出していくべきだ!!

 

 

これも進化だ!!

 

 

クマさん:「OK」


ありけん
:「(ん!!???終わり??)何かフィードバックはありますか?」

 

 

当たり前の返しだよね、少しくらいはフィードバックくれてもいいんじゃない?そんなしょぼかった?!

 

 

クマさん:「方向性は悪くないけど、もう少し新しい視点がほしかったかな~。でもデータないし、この辺りで。視点を変えて質問させてもらってよいですか?」

 

 

な!!ケースやった意味あるw?!

 

 

視点を変えてって何??

 

 

ってか、拒否権ないよね・・・

 

 

ありけん:「お願いします」


クマさん
:「あなたは私に一つだけ質問できる。そして、その質問の解答により、当社への入社判断をしなくてはならないとする。と言われたら、どんな質問をしますか?」

 

 

きた~~、変化球~~~!!曲がりすぎて、絶対打てないよ、これ!!!

 

 

ありけん:「・・・(少し考えた)では。」


クマさん
:「はい」


ありけん
:「わたしが志望する理由は2つ。1つは、人。もう1つは、〇〇に強いということ。前者は・・・・。後者は・・・・。この私の認識が正しいかどうか。ということを質問します。」


クマさん
:「なるほど、仮説をぶつけて、検証させるということですね。一旦それに応えると、・・・。」


ありけん
:「では仮説が大筋あっているということですね!!」


クマさん
:「そういうことになりますね。では、これでわたしの面接を終わらせて頂きます。次の面接官がくるまで、少しお待ちください。」

 

 

 

変化球、打てたのか!!!?空振りではなかったみたいだ。

 

 

いや、それか、ただ単に疲れていただけか?

 

 

こちらも相当疲れたぞ、まだ折り返しでこのぐったり感。

 

面接では最後まで集中し続ける

面接では最後まで集中し続ける

 

ホイミやケアルみたいな回復呪文なんか使えるわけでもないし、回復の呼吸をマスターしているわけでもない。

 

 

つまりは、体力の回復をはかることはできない。

 

 

ぐったり感のまま、第二ラウンドに突入するしかないのだ。

 

 

ーーー

 

 

コンコン。

 

 

なんかデジャブのようなノック。

 

 

まさか、この会社に入ると、ノックの手法を学ぶのか!!!

 

 

xxx:「失礼します。xxxと申します。連続面接でお疲れとは思いますが、よろしくお願いします」

 

 

て、丁寧!!

 

 

そしてさっきのクマさんとはまったくオーラが違うじゃないか!!いや、オーラなのか髪型なのか!きっちりすぎる7:3だ!!ここまできっちり7:3はあまり見ないぞ!!

 

 

そうか、こういう髪型は、年配の経営者からウケるんだな。

 

 

「清潔感があって、しっかりしてる!いい!!!」

 

 

みたいな感じで。

 

 

73さん:「時間もあれですので、早速始めましょう。なぜ経営コンサルを?」


ありけん
:「(志望動機にそって)・・・!」


73さん
:「なぜうち??」


ありけん
:「理由は2つです。1つは、ひと。そして、〇〇業に強いということ!前者は、・・・・」

 

 

やはり面接ステージがあがると、なぜうちなのかとか、意欲面での質問が多くなってくる。暑苦しいくらいの想いをぶつけるのは有効だな!

 

 

73さん:「なるほど。〇〇業は確かにそうですね、比較的案件多いです。では、その業界を例に少しケースちっくなことしましょうか。」


ありけん
:「はい、お願いします。」


73さん
:「では、自動車業界にしましょう。ある自動車部品メーカーから将来の経営戦略について相談がありました。先行き不透明な状況を憂いているようです。どうアドバイスしていきますか?」


ありけん
:「まずは、どういう方向性で進みたいのか、意思を問います。そして、戦略へとブレイクしていきます。」

 

 

あれ、答えになっていないな・・・・と思っていると、

 

 

73さん:「ビジョンも含めてでいいので、選択肢をあげてみてください」


ありけん
:「大きく3つに分けて考えると、1つは新市場開拓、そして新製品開発、もう1つは、当該状況から、・・・のようなところとアライアンスし、新規事業立ち上げ」


73さん
:「最後のが面白そうですね、どんな会社を想定しますか?」


ありけん
:「バリューチェーン上で、”〇〇”を握っている会社とアライアンスします。なぜなら、〇〇を握っていると、・・・。」


73さん
:「具体的には?」


ありけん
:「トヨタや日産などになります。」


73さん
:「顧客と組むってこと?」


ありけん
:「はい!いま、わたしの所属している企業でも・・・」


73さん
:「なるほど、それはありうるかもしれませんね。では視点を変えて、今後自動車業界ではどのような変革がおこると想定できますか?」


ありけん
:「今後のスパンは何年を想定しますか?!」


73さん
:「10年を考えましょう。」


ありけん
:「自動車が消費者に与える価値である”輸送・移動”に関しては大きく変わらないだろうと推定します。ただ、自動車を構成するモノは変革していくのではないでしょうか。特にエネルギー源は、ガソリンから、ハイブリッド・電気、そして、水素なども使われるようになり、それらが共存していくと考えられます。」


73さん
:「素材の観点は?」


ありけん
:「素材を考える時、燃費向上、安全性維持が論点になるかと・・・。燃費向上の観点からは、軽いものがのぞまれるが、安全性維持とトレードオフになるので、変わったとしても強化プラスチック程度ではないでしょうか。」


73さん
:「具体的には?」


ありけん
:「ガラス繊維で強化したものや、炭素繊維で強化した・・・」


73さん
:「わかりました。それでは今日はこの辺りで。」

 

 

ーーー

 

 

終わった!長かった。。。

 

 

しっかり2時間を要した。

 

 

21時。

 

 

外に出ると、もうマフラーが必要なくらい寒かった。

 

 

ふと、ごはんを食べていないことを思い出した。

 

 

それくらいに集中していたのだろう。

 

 

ーーー

 

 

帰路の電車で、輝きさんに感触を報告しようとすると、既にメールを受信していた。

 

 

「・・・第一志望のA社、三次面接通過・・・!!!」

 

 

すぐに電車を降り、誰もいないところに移動し、ガッツポーズしまくって、高揚感を押さえてから、輝きさんに電話した。

 

 

ポイントと次回予告

 

連続面接で二時間ぶっ通しという体験は初めてでした。相手が猛者なだけに、また、激務も重なり、かなり疲れました。

 

 

空腹を忘れるくらい集中していたので、変化球にも対応でき、全体的にケース中のディスカッションを楽しいと感じました。

 

 

そして、エージェントからの合格メールで、疲れは吹っ飛びましたw

 

 

ありけん
ありけん

今回のポイントは、究極の逆質問への対応と、面接時間の死守と集中力ですね!

 
 
◇仕事と転職活動のバランスをとり、スケジュールする。マナーです!

究極の逆質問では、仮説検証を盛り込む!

◇どんなに疲れていても一言一句聞き逃さず集中する。マナーです!

 

次回は、第一志望、A社の四次面接編です!

 

 

 

ありけん

 

 

続きはこちら⇒⇒転職活動最終局面での立ち回り

 

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