最終面接、緊張するなぁ。どうすればいいかな?
せっかく最終面接までいったのに、落ちた・・・なんて、もったいない!!!
本記事では、最終面接において、必要な「覚悟」について、書いていきますね。
前記事で、第五志望のE社の二次、三次面接を連続で受け、疲れ切っていたところに、超絶な朗報が舞い込んできました。
疲れを吹き飛ばすものランキングで、朗報はその内容にもよりますが、相当上位に食い込んできますね!!
今回は、第一志望であるA社の四次面接(最終面接)編をお届けします。
採用過程終盤には覚悟が必要【最終面接に必要な「覚悟」】
いよいよ、四次面接が始まる。(この時、これが最終面接とは知らなかった)
ひとによっては、7~8回もあると言われる戦略コンサルの面接。いつまで続くのかわからない。。。が、終盤戦である!と信じたい。
四次面接まで行けば、基礎力というより、覚悟、意欲面を問われそうだ。
そう思って、エージェントである輝きさんと調整を重ねて、面接当日を待った。
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平日の水曜。四次面接当日。
面接は19時からだ。
平日の転職面接は、仕事モードのスイッチを切るには最適だ。
まったく仕事に身が入らない。しかも四次面接まで進んだ、第一志望とあったら、なおさらだ。
どんなひとが来るんだろう?
どんな内容聞かれるのだろう?
厳しめか、ソフトめか??もしくは、その場で採用!を言い渡してくれるとか??!
などと、妄想シミュレーションしながら、昼の時間帯を過ごし、定時を迎えた。
もはや昼の記憶はない。
A社に向かう中で考えることは、今までの面接でどういうことを聞かれ、どう答え、そして、あ~答えればよかった的なことをどうすればいい答えとなったか、についてだ。
面接官の面々を自然と思いだす。中でもやはり最初の田中氏のインパクトは強かった。田中氏の魅力に取りつかれ、なんとしても戦略コンサルになりたいと思えたのだ。この人と一緒に働きたい、そう思ったのも初めてだった。
ーーー
そんな回想をしながら、あっという間にA社に到着した。
恒例のトイレに入ると、なんか愛着すら湧いてくるトイレに思えてきた。
いつも、戦いの前の一息、戦いの後の癒しに貢献してくれていたトイレ。強力な味方だ。
ーーー
時間通り受付すると、会議室に通され、ほぼ同時に、今日の担当面接官がやってきた。
見た瞬間、確信した。こいつこのひとは、すごい。
なんというか雰囲気が、オーラが、半端ない。
そして、背を小さくした竹野内豊氏のよう。
こんなひと、きっとそこらの企業にはいないだろう。
すごい出会いだ!
竹野内氏:「お忙しい中・・・」
このオーラでその挨拶?!ってくらい、柔らかく丁寧。
人間レベルが高い。高すぎる。
ありけん:「こちらこそ、・・・」
竹野内氏:「そんな緊張されずに、気軽にいきましょう」
き、気遣い!!!
というか、いたたまれないくらい緊張していたのか!顔に出てしまっていたのか!!恥ずかしい!!恥ずかしすぎるぞ!!
しかし穴があっても今、入るわけにはいかない!!この竹野内氏に挑まなくてはならない!!
戦いの時だ!!
ありけん:「あ、日に日に入りたいという思いが強くなっていく中で、四次面接まで進めて、光栄に思いながらも、・・・」
わけわからんぞ~!!!!何を言い出す!?
緊張の原因とか、言い訳を述べてどうする!!!
竹野内氏:「はは。わたしもそうでしたよ。それでは始めましょうか。まず、志望動機を・・・」
ありけん:「はい。・・・です。」
竹野内氏:「なるほど、いま、うちでは、・・・なプロジェクトや、・・・なプロジェクトも実施しているので、ありけんさんにとっても、きっと刺激的で面白いと思ってもらえると思いますよ」
え??!な、何ですと・・・w??
もう入っていいの?
そのプロジェクトやらせてくれるの??!
ポジティブに受け取っちゃうよ!!??
ポジティブシンキングが得意なんすよ!!?
ーーー
竹野内氏:「ケースもやっておきましょう。さっきコーヒー飲んできたので、コーヒーでいいですか?」
ありけん:「は、はい!」
竹野内氏:「スタバにしましょうね。近年、競合が増えてきて、出店数も頭打ちで、結果、売上も・・・そんなスタバの売上をあげるのにはどうしたらいいでしょうか。」
ありけん:「まずは、スタバが顧客にどんな価値を提供するかの前提を・・・」
竹野内氏:「続けて」
ありけん:「スタバの店をイメージすると、スタッフが世話しなく働いており、顧客層は比較的若い。また、コーヒーの質に・・・ということから、”手軽さ””商品の質”を提供の価値の前提におきます」
竹野内氏:「はい」
ありけん:「一方、競合も似たような価値を提供してきています。ということは、さらなる価値の提供を前提としなくてはなりません。」
竹野内氏:「具体的には?」
ありけん:「ホスピタリティが考えられます。ほかの競合にはそれほど強く感じられないので」
竹野内氏:「まちの喫茶店とかのイメージ?」
ありけん:「はい、そうです。喫茶店とは手軽さ等で差別化し、今の競合とはホスピタリティで差別化するイメージです。」
竹野内氏:「では、具体的にどうやってホスピタリティを?」
ありけん:「ひとです。スタッフの教育、喫茶店との連携、場合によっては、喫茶店の取り込みにより、全スタッフのレベルを上げる必要があります」
竹野内氏:「では、どういう効果を想定できますか?」
ありけん:「ホスピタリティを求める客を・・・」
竹野内氏:「客数を増やすことで売上をあげるってことですね。では、客層はどんなイメージですか?」
ありけん:「現状、スタバは若年層が多いと想定されますが、喫茶店はシニア層が多いです。シニア層は味にもうるさいはず」
竹野内氏:「もう少し喫茶店との差別化をすると?」
ありけん:「規模の経済で商品の質にもこだわることができます。」
竹野内氏:「他には?」
こ、ここまで怒涛の攻めを受けている。このリズム感、負けてはいけない!!
いままでの面接を受けて進化して、いや、この面接を通しても進化していかないと、対応できないぞ。。
ありけん:「落ち着いた雰囲気、例えば高級感」
竹野内氏:「では、セカンドブランドを作る方が良さそうですね、それを3つの要素で表すとしたら?」
ありけん:「ホスピタリティ、商品の質、ラグジュアリ」
おい!手軽さはどこいった・・・!!
竹野内氏:「ラグジュアリって具体的には?」
ありけん:「高級ホテルとビジネスホテルの間のような、居心地はいいが、高すぎないイメージです。」
竹野内氏:「なるほど。手軽さっていう価値もなくさないのですね。では、ブランドコンセプトを一言でいうと?」
結果的に、手軽さをねじ込んだw
ありけん:「・・・難しいですね・・・高級喫茶店とかでしょうか。」
た、単純!!!ネーミングセンスのなさよ!!!!
気の利いたワーディングできなかったのか!!!??
ここでも右脳は働かないのか!!寝ているなら、頼むから起きてくれ~~!!
竹野内氏:「OK、ではこれで終わります。まぁ、正解はないからね」
正解はない?!限りなくはずれに近いってことか・・・?!!
竹野内氏:「最後に質問あれば!?」
ありけん:「まだまだ足りない視点とかあるとは思いますが、例えばいまのケースにおいて、どのような点を考えるべきだったでしょうか?」
竹野内氏:「ん~、いっぱいあるよw」
!!!!
これはダメすぎってことですかね?
Orz
ありけん:「ぜひ教えてください!!」
ここで引き下がってはいけない・・・
竹野内氏:「まずは、全体を俯瞰してほしいです。それがないと掘りどころをみつけられないでしょう。そして、シニアを取り込んだ時の”数字感”、イメージしてました??」
ありけん:「・・・そこまでは・・・」
竹野内氏:「ですよね、規模感、数字感のイメージ力が足りてなかったですね。」
ありけん:「そういったイメージ力ですが、面接を通して、欠乏していることを悉く痛感させられました・・・具体的に養う方法などアドバイス頂けますか?」
竹野内氏:「OJT以外にはないのでは?」
・・・
こうして四次面接が終わった。
戦略コンサルに必要なもの
竹野内氏にぼっこぼこにされ、なんとか面接を終え、トイレに向かった。
トイレは、疲れを癒すという効果がある。
しかしこれを知っている、気づいているひとは多くないだろう。
顔を洗って、帰路につく。
そして、四次面接を振り返ってみる。
ーーー
まだまだすぎる。
戦略コンサルを目指し、転職活動を始めてから、ずっと言われ続けてきたのは、具体に対するイメージ力のなさだ。
そして、四次面接では、全体感の俯瞰、数字での規模感について、指摘を受けた。
要はまだまだなんだが、ずっと感じ続けてきたこともある。
それは、面接してくれたひとは、もれなく議論そのものを楽しんでいることだ。
意識的かどうかはわからないが、こちらが、普通とは違った観点で話すと顕著に表れる。もしかしたら、新たな視点が加わることを喜び、さらに進化しようとしているのではないか。
もしそうなら、なんという進化のスピード。あっという間にその視点を自分のものにして、進化を遂げていく。
具体のイメージ力や、数字感などは、竹野内氏が言うように、おそらくOJTで場数を踏むことで養うことができるだろう。
しかし、この進化のスピードはどうか。
持って生まれた好奇心、周囲への注意力、洞察力、理解力、そして、相手への尊重の意。
これらを総合して高まる、
進化力
進化力ーーーこれこそが、戦略コンサルに絶対的に必要なものなんだろう。
いや、戦略コンサルに限ったことではない。誰にでもいえる。
サラリーマンでも、自営業でも、経営者でも。
きっと、すごいと言われるひとは、とりわけ、戦略コンサルのひとたちは、この進化力に長けているかもしれない。
老害と批判されない敏腕経営者を思い浮かべると、過去の栄光にしがみつく輩ではなく、常に進化を求めている、そんな傾向も見えてきそうだ。
一方で自分自身は、どうだろうか。
進化力、備わっているのだろうか。
主観評価ではあまり意味がないだろうから、今度輝きさんに聞いてみよう。
ポイントと次回予告
第一志望だったA社の四次面接に挑みましたが、最後のフィードバックではまだまだ感を指摘されました。
そして、面接を振り返る中で、「進化力」が必須なんだということに気づきました。
進化力は、戦略コンサルのひとたちは長けていることに間違いなさそうですが、彼らに限ったことではないでしょう。”常に進化をし続ける”ことは、人生、いや人類においても必須なことではないでしょうか。
今回のポイントは、最終面接で必要な覚悟と、戦略コンサルに必要な「進化力」ですね!
◇具体のイメージ力、全体感の俯瞰、数字での規模感をもて!
◇進化力を使え!
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