中小企業診断士ってスクールに通うと高そう・・・
独学だといくらくらいかかるのかしら?
資格試験だと、スクールにいくと高い、独学の方が安いってイメージありますよね。
中小企業診断士取得するために、独学であったとしても、
ざっくり、10万円程度はかかることをご存知ですか?
そこからさらに登録のための費用、そして、維持のための費用・・・
そう、独学でも、決してお金がかからないわけではありません。
加えて、取得のために勉強に費やす時間もそれなりにかかります。
ぼくは、独学でストレート合格できましたが、その際に、使ったお金と内訳を後悔しますね!!
投資対効果 を十分に考えた上で、スクールか、独学か、選んだ方が良さそうです!
独学で中小企業診断士取得!【必須なお金と節約できるお金】
独学ということで極限的に安く資格取得できるというイメージがあるかもしれません。
たいていの場合はまちがっていませんが、実際のところ、どうだったか、
自らの経験から、書いていきますね。
独学チャレンジでかかったお金
まずは、ぼく、ありけんが費やした費用一覧です。
項目 | 数量 | 金額(円、税込) |
参考書 (1次試験用) | 14冊 | 41,148 円 |
参考書 (2次試験用) | 4冊 | 15,692 円 |
2次試験の模試 | 1回 | 13,200 円 |
1次試験受験料 | 13,000 円 | |
2次試験受験料 | 17,200 円 | |
その他雑費 | 3,000 円 | |
合計 | 103,240 円 |
1次試験用に、7教科の各参考書と、過去問集を購入。(これらは全部やりました!)
2次試験用に、過去問3冊と、参考書1冊を購入。(全部は必要なかったかもしれません・・)
2次試験時は、海外出張等もあり、過去問に取り組む時間や、参考書を熟読する時間もなかったので、唯一スケジュールのあった、「MMC模試」を受講しました。
本番のような時間配分でできる上、当日の対応方法なども知れるので、時間がない方には、模試を一度受講するのはいいかもしれません。
そして、受験料。これは必須ですよね。
その他雑費は、受験会場までの交通費やら、受験料振込手数料やら・・・
もう少し節約できるかもしれませんが、ざっと10万円程度はかかりそうです。
な~んだ、そんなにかかるの?それなら、思い切って、スクール入った方がいいじゃん
はい、それ。
一理ありますw
しかも、通信スタイルであれば、かなり安くできますしね。
以下、代表どころをあげときますので、ご参考ください。
【通信系】
☆スタディング : 一次・二次対策講座 53,790円(税込)
☆診断士ゼミナール :一次・二次対策講座 58,080円(税込)
☆クレアール : 一次・二次対策講座 210,000円 ⇒ 113,400円!
【通学系】
☆TAC : 一次・二次対策講座 286,000円(税込)
中小企業診断士の登録・維持費用
試験合格まで、独学でも10万円くらいは、覚悟した方がいいということでした。
次は、合格後、中小企業診断士として、登録し、かつ、それを維持する必要があります。
登録には、15日分の実務経験が必要で、その経験を満たすには、大きく2つの方法があります。
- 実務補習
- 実務従事
この2つです。
実務補習
これは、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の各地で中小企業診断協会が実施するもので、実際に先輩診断士のコンサル先の企業などへチームを組んでコンサル実務を行うというものです。
1社あたり、5日間従事することができるので、3社分の計15日間の補習を受ければ、登録が可能になるというものです。
東京、名古屋、大阪は定員があり、特に、大阪は激戦区のようで、令和元年も、爆速で満席になってしまったとか。。。(その後日程をずらして、枠を増やされたようです)
費用がなかなかにかかるのですが、5日間で50,000円、15日間で148,600円になります。
そして、実際には、”自主学習”期間も設定されていて、この期間内でコンサル内容やメンバーとの打ち合わせもほぼ必須でやらなくてはならないので、その間の拘束費用等はかかってしまうことになります。
それでも同期とのつながりを考慮すると、受けた方がいいかもしれません!診断士同期は、かなり心強く、今後の人生の仲間として、重要だと、先輩診断士は口を揃えておっしゃっています!
実務従事
実務補習のコストを逃れるには、実務従事という方法があります。具体的には、
- 所属しているコンサル会社に仕事内容を証明してもらう
- 自分がコンサルした中小企業から証明してもらう
の、2つの方法があります。これら方法で、提出する様式は異なるようですが、コンサル会社に所属していない時点で、後者の一択になります。
企業内診断士の方であれば、所属会社の関連会社や関連子会社をみてもいいかもしれませんし、どなたか先輩の診断士や、知り合いの方々にお願いしてコンサルをさせてもらうことができれば、実務補習にかかる費用を省くことができます。
中小企業診断士の登録費用
中小企業診断士の登録自体は、中小企業診断士試験に合格し、15日間の実務経験を積んでから、中小企業庁へ申請することで適います。
ただし、中小企業診断協会に入会するには、入会金・年会費がかかってきます。
各都道府県に支部があり、東京はさらに支会(中央、城東、城西、城南、城北、三多摩の6つ)を有しており、これら協会の会員になることが可能になります。
例えば中央支部では、入会金3万円、年会費5万円となっており、会員のメリットとしては、診断士とのつながりが最大かと思いますが、その他、更新が容易になるなど、一般的にも言われています。
中小企業診断士の維持費用
中小企業診断士は登録後、5年間の有効期限があり、その有効期限内に、更新を行う必要があります。更新には、以下2つの要件が必要です。
- 専門知識補充要件
- 実務要件
これら2つを満たす必要がありますが、それぞれの費用を見ていきます。
専門知識補充要件
中小企業庁のHPには、以下のいずれかを合計して5回以上の実績を有すること。との記載があります。
1) 理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。
2) 論文審査に合格したこと。
3) 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導したこと。
基本的には、1)の研修を受けるケースが多いようですが、1回6,000円を5回受講する必要があるため、一回の更新に、30,000円が必要となってきます。
実務要件
これも、中小企業庁のHPに記載があり、以下のいずれかを30日以上となっています。
1) 診断助言業務等に従事したこと。
2) 実務補習を受講したこと。
3) 実習、実務補習を指導したこと。
ここは、せっかく資格を有したのだから、1)で従事しつつ、対価をもらいたいところ。
希望も含めて費用はかからない(交通費等詳細は省きます)とします。
まとめ
独学で中小企業診断士を取得する場合の費用について、記載してきました。
状況やバックグラウンドによって、もちろん前後するかとは思いますが、一つの目安にしてもらえればと思います。
まとめると、以下のようになります。
②実務補習 5日間の場合 ⇒ 5万円
協会入会費用 : 初回5年間 ⇒ 28万円
次回5年間 ⇒ 25万円
更新費用 : 5年間 ⇒ 3万円
具体的に、独学で中小企業診断士を取得し、順調に登録までいって、10年間士業を続けた場合の費用は、どの程度になるか。
なかなかにコストかかりますね。。。
10年後、回収できているでしょうか?!
中小企業診断士は取っただけでは独占業務がないため、いかにマネタイズするかが重要となってきます。
また、取得にあたっては、実際に出すお金に加え、自分の時間(=1時間あたり1万円くらいの工数と考えればいいかもしれません(時は金なり!!))についても考慮に入れ、どれくらいの投資対効果が見込めるかを事前に算段しておくと、いいかもしれません。
自分自身は、中小企業診断士を副業としていかしたいというコンセプトでチャレンジを始めているので、10年間の投資額の80万円をいかに回収していくか、いよいよ検証がはじめられるということで、わくわくしています!!
ありけん
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