結局のところ、転職活動で成功するセオリーってあるの?
気になるところですよね。
本記事では、戦略コンサルへの転職の実経験から、押さえるべきセオリーについて書いていきますね。
長いようで短い転職期間でしたが、オファーレターをもらってから、転職が完成するまでの動向も含めて、戦略コンサルの一連の転職活動から得られた教訓をまとめておこうと思います。
合格後、オファーレター受領から入社までの転職準備期間
エージェントである輝きさんから言われていたように、オファーレターが届いたのは、面接合格!の電話をもらった4日後だった。
オファーレターなんて初めてだが、基本は、採用に関わる条件が書かれている。
開封すると、確かに、オファーレターの文字が!
嬉しい!あの電話は本物だったんだ。と、疑っているわけではなかったが、オファーレターの実物を見て、安心した。
中身を見ると、
◇予定入社日
◇契約期間
◇勤務地
◇業務内容
◇賃金
◇採用取り消しの事項
について書かれていた。
最後に、A社代表のサインがあり、最下部に空欄が。
ここにサインをして、送付すれば、契約締結だ。
サインしない理由は全くない。
条件に目を通し、すぐにサイン。
そして、投函。
ーーー
輝きさんにオファーレターにサインし、送付したことを報告。
輝きさん:「お疲れさまでした。それでは、これで、契約締結なので、入社までの準備に移っていただければと思います」
そうだ。
転職活動に入り、面接を突破し、オファーをもらって、契約書にサイン。
それで終わり。
ではない!!!!
ここからがスタートだ。
戦略コンサルとしてのスタートラインに立っただけだ。
いや、まだ入社すらしていないのだ。スタートラインにすら立っていない。
輝きさん:「これから入社まで約3カ月あるので、ゆっくり準備していきましょう。まずは、退職交渉からです。有休を勝ち取ってください!」
輝きさんが言う「準備」とは、こんな感じだ。
・退職交渉
・有休を使ってリラックス
・英語/基本スキル研鑽
・引越
入社日までに退職できないなんてこともあるので、これは大前提。そして、コンサルはとにかく忙しいので、今のうちにリラックスしておくこと、と。
入社して即戦えないと大変なことになるので、そのスキルを前もって。
忙しい3カ月になりそうだ。
転職決定後の準備:退職
準備の中で最も厄介なのは、退職交渉だ。
大手の日本企業に所属していることもあり、また、同期から、退職時に苦労した談を聞くと、円満退社は厳しいのか、と思えてしまう。
最近になって、この面倒でたまらない退職交渉を代行してくれる業者も増えてきた。例えばこれ
↓
もめそうなら、弁護士がバックについて、心労や時間ロスもないため、数万円っていうのは、破格的に安いだろう。
しかし!!当時はなかった、そんなサービス。
自力一択。
やるしかない!!
そもそも誰に言えばいいかすらわからない状況だが、一番いいのは、自らが最も信頼を置ける、役職の最も上位の人物だろう。
わたしの場合は、事業部長だった。
普段はそこまで積極的に話をする方ではなかったが、時間を取ってほしい旨、メールすると、快諾。
よもや、会社、辞めます!って言われると思っていないだろうが。
申し訳ないが、進むしかない!!
事業部長:「ありけんさんから話がしたいって珍しいね!どうした?」
ありけん:「お時間も限られていると思いますので、単刀直入に言います。会社を辞めさせて頂こうと考えています。」
・・・
・・・え?っていう顔。しばらく沈黙して、
事業部長:「急なことでびっくりしたんだが、もう決めたことかな?」
ありけん:「はい!」
ここで緩んだら負けだ!!断固とした態度でのぞむぞ!!
事業部長:「ん~、とはいえ、入社から何年も一緒にやってきて・・・もっとうちで活躍してもらいたいと思っている。年末に、もう一度考え直してもらえないか?そして、年初にもう一度話そう」
ありけん:「・・・」
そうきたか!!ここでごり押してもいいが、世話になったのも事実。無碍にはできん。一度引くのもありだ。
ありけん:「もう決めたことなので、変わることはないですが、、、それでは、年初にもう一度お時間を頂けますか?」
ということで、一度引いた。
おそらく、この段階で、ごり押していたら、憎しみが生まれていただろう。
「ここまで育ててやったのに!」
「教育にどれだけ金がかかっていると思っているんだ」
「部下がやめることの責任は誰が取ると思っているんだ」
などなど、怒りのタネは色々ある。
幸い、私の場合、業種が全く違うからよかったが、同業への転職の場合、秘密情報をエサとした転職と思われ、かなり厳しいヒアリングが行われることもある。
退職代行を使うにこしたことはないのだ。
ーーー
そして、年始。
再度の対面。
事業部長:「決意は変わらない?」
ありけん:「はい、変わりません。今まで大変お世話になりました。」
事業部長:「わかった。会社としては、惜しいのだが、個人的には応援したい。自分もそういう時があった。ただ、当時、転職は、レアケースでね、行動にうつせなかった。ありけんさんが少しうらやましいよ」
ありけん:「ありがとうございます!!!!!!」
なんっていい人だ!!信頼していたことに、一片の悔いもない!!
ーーー
こうして、事業部長の協力もあり、円満退職を実現できたのだった。
相当なラッキーケースだったかもしれない。このように理解を示してくれて、退職までの協力をしてくれるような上司は少ないかもしれない。
何はともあれ、退職はなんとかなりそうだ。
転職決定後の準備:有休消化
これはできるだけやった方がいいだろう。
わたしの場合、結構使っていたので、2週間ほどだったが、フルに使わせてもらった。
国内外の旅行に行くのもあり、ここで短期留学して、英語を磨くのもあり、何もしないのもあり。
何の”義務”もない2週間。
大いに満喫すべきだろう。
ひとまずハワイに向かったありけんだった。
転職決定後の準備:英語・基本スキル研鑽
英語を含めたスキルの準備は、A社から、事前課題として、指導が入る。
特に、戦略コンサルにとって、英語は必須だ。というのも、経営アドバイスをする中で、国内だけの動向をみて、提案することはありえないからだ。世界に目を向け、何手も先を読んで、提案するのが基本。海外の情報を集めるには、英語が必須だ。
そして、基本スキルも磨かなくてはならない。具体的には、エクセルだ。
パワーポイント含めたコンサルのスキル編はどこかで公開することとしよう。
ここでは、A社から、絶対に読んでおけよ?!ってことで送られてきた、図書を紹介しておこう。コンサルティングスキルの入門知識としての本なので、コンサルでないサラリーマンにもおすすめできるものだ!
◇ざっくり分かるファイナンス
◇MBAアカウンティング
◇考える技術・書く技術
転職決定後の準備:引越
戦略コンサルになると、てっぺん(12時)までに帰れることが多くないなどささやかれる中、確かに会社から近いところに住んでほしい旨、リクエストされる。
それは当然、通勤で疲れてる場合じゃないぞ、仕事に集中してくれ!という本質的な考えが根本にある。
こればっかりは、仰る通り。である。
通勤で疲れるなんてもってのほかだ。どこで疲れてる!
仕事にフルパワーで臨める環境づくり、これが当たり前なのだ。
ーーー
2、3月は物件が限りなく選べないほど、引越が活況になるため、一刻でもはやく、引越を考えるべきだ。
当然引越業者も予約が取れにくいので、さっさと見積もってしまうことをおすすめする。
↓
転職成功のための、3つの転職セオリー
約4カ月に及んだ転職活動に、入社準備期間を加えると、約半年ほどであった。
結果的には、成功で終えることができたが、その要因はどこにあったのだろうか。
振り返るとともに、転職を志望される方々の参考になるよう、まとめておこう。
ーーー
転職を成功させるには、大きく3つを押さえれば、なんとかなるというのが、所感だ。
その3つとは、以下だ。
①エージェント選び
②準備・対策
③意欲・覚悟
転職のセオリー:①エージェント選びを徹底しろ
ここは最も重要であり、ありけんがミスったところでもある。
やはり、
これが基本中の基本。
ここを誤ると、転職活動がうまくいかないことすらありうる。
ありけんが把握する、転職エージェントのおすすめは、以下だ。
担当エージェントが合う合わないがあるものの、まずはコンタクトして、話をすることをおすすめする。行動に移さない限り、何も始まらない。
❶戦略・経営コンサル:ムービン
❷外資系企業:JAC Recruitment
❸大手日本企業:リクルートエージェント
❹ハイクラス:ビズリーチ
そして、転職の情報収集なら、無料なので、ここに登録しておくとよい。
⇒⇒転職会議
細かい紹介は、こちら
転職のセオリー:②準備・対策はやりすぎるほどやれ
戦略コンサルの場合、特に必要なのは、これ。
何も準備・対策なしに、書類審査、面接に挑むと、撃沈すると思われるw
詳しくは、過去記事を読んでもらえればわかると思いますが、つっこみも厳しいので、フェルミ、ケースの練習は、いやってほどやるべき。
エージェントや、元コンサルのひとなどを捕まえて、相手になってもらおう。
エッセンスや考え方は、こんな感じでまとめられる。
C.ライティング力、思考・ロジック構築力、数字力のレベルをあげろ
D.アプライタイミングや競合との差別化エピソードを用意しろ
E.インプットよりも具体をイメージして、アウトプットしまくれ!
F.あいまいなまま答えるな!理解できるまで、やり取りしろ!
G.全体を俯瞰しろ、数字での規模感を持て!
H.面接の過程で指摘されたことは取り入れ、進化しろ!
I.言わなくていいネガティブ情報は言うな!
転職のセオリー:③意欲をもち、覚悟を伝えろ
転職活動は、簡単なものではない。
一喜一憂とともに、精神がすり減らされることも多い。
そんな時には、ポジティブに保つことも必須だ。
そして、転職先で働くということをイメージしながら、面接官をリスペクトしつつ、想いをぶつけてみることも必要だ。
覚悟が伝わるからだ。
K.転職先で働くイメージを持て!
L.想いをぶつけ、面接官の想いも引き出せ!
これら3つのセオリーと、12個の事項を実践すると、転職の成功に近づくのではなかろうか。
まぎれもなく、ありけんの実体験に基づくものなので、これらを自分流にアレンジしていくと尚良いだろう。
まとめ
転職活動の決意から、転職ノウハウ、オファーレター受領後の動きまでの全14回に渡る、戦略コンサルへの転職のリアル体験記。
紆余曲折はありましたが、なんとか戦略コンサルへの転職を成功させることができました。
特にエージェントの輝きさんにはお世話になりました。
エージェント選びはめちゃくちゃ重要なので、転職を考えている皆さんも慎重、かつ、大胆に行動してみましょう!!
皆様の転職活動の参考になれば、嬉しいです。
そして、別シリーズで、大手日本企業への転職編をお届けしますので、そちらもご参考ください~!
ありけん
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