起業したい!でも不安だなぁ。。
起業する時、どうやって事業計画書を作ろうかな?
起業って、なんか一大発起的な印象がありますよね。
ぼくもそうでした。
でも!
法人でなく、個人事業主であれば、開業届一つで、できちゃうんです。
開業の内容にもよりますが、自分の知識や経験を売るような場合、開業資金は、ほぼかからないイメージですね!
気軽にできてしまう開業ですが、本気で、本格的にやる場合、やはり、事業計画書は作っておいた方がいいですし、起業の場合、実際に”商い”をしなくてはならないので、マーケティングは必須ですよね!!
そこで本記事では、起業する前に、考えおくべきマーケティングについて、書いていきます!
起業を考えられている方はもちろんのこと、マーケティングに携わっている方にも!!
起業するならマーケットは見ておこう【社会人の事業計画書】
起業する時、マーケットをどこまで見ておくべきでしょうか。
とにかく行動を!!ってことで、起業するケースも多いと思いますが、少しくらいは、マーケットを見ていた方がいいと思います。
というのも、中小企業庁の推計によると起業後、1年以内に5%程度、5年以内に20%程度も廃業するというデータがあります。
↓
(出典:「中小企業のライフサイクル」)
一昔前のデータですが、また、時代背景もあるとは思いますが、1年で30%近くが廃業することになっているというデータもあったりします。
いずれにしても、
「起業したけど、需要が思うようになかった」
「思ったほど稼げない~」
ってことにならないようにしておきたいですよね。
自分の優位性を中心に、ある程度マーケットを見て、いけそうだ!!っていうところまで落とし込むと、(競合状況をみたうえで)次の戦略をたてやすいです。
あ、優位性を軸にせず、ただただマーケットを見るのはやめてくださいね。情報の海におぼれて、何やっていいかわからなくなるので・・・
さて、起業後の生存率が分かった時点で、Aさんのように、59歳で起業する場合、すぐ廃業しちゃうと老後がより不安になっちゃいますので、廃業しないように、自身の優位性を活かせるマーケットをある程度みていきましょう。
そのフローを簡単に書いておきますね。
❶優位性を活かせそうな分野を列挙
❷その分野の必要な機能を列挙
❸具体的なお客さんを一人ピックアップしてそのひとの顔をイメージ
❹そのお客さんがいくら払ってくれそうかイメージ
❺❸の似たお客さんがどれくらいいそうか、調べる
個人で起業する場合は、行動を伴うことが重要なので、この程度でも十分かと。
もちろん法人立ち上げて、初年度から・・・ってひと、また、企業で新しい事業・・・って場合は、別ですからね。
Aさんを例にもう少し詳しく見ていきましょう。
❶優位性を活かせそうな分野を列挙
Aさんの優位性は、こちらでも書いておきましたが、こんなものでした。
◇研鑽した個人スキル(中小企業診断士と設定)
◇中小企業診断士の知識・実績
◇ポートフォリオ組み立て知識
◇サラリーマンで培った経験・ノウハウ
◇固定費を減らす知識・方法
色々あっていいですよね。では、ここでこれらを活かせそうな分野ってどの程度あるでしょうか。
分野については、日本標準産業分類あたりを参考にして、掘り出してみてください!若干??なものもありますが、網羅できていると思います。
Aさんの場合、こんなところで活かせそうです。数字は細分類コードです。
◇7281 経営コンサルタント
◇8299 教育、学習支援
もちろん、その他、資産管理関係のものや、自身のサラリーマン人生で培った知識や経験をもとにした内容でもOKです。
ここはなるべく広く見ておいた方がいいですね。後で、足し合わせたり、かけ合わせたりできるので。
❷その分野の必要な機能を列挙
次に、必要な機能を列挙しておきましょう。
経営コンサルタントの場合を例にとると、
◆ジェネラルな経営知識
◆提案力
◆分析力
◆ロジカルシンキング
◆プレゼン力
◆専門力
◆いままでの実績
◆コンサルを名乗る信頼性(MBA, 外コン出身,診断士資格など)
◆金融機関、自治体などとのコネクション
◆弁護士等との連携体制
◆営業力
◆管理力
などなど、考えられる限りを書きだしてみます。
特に、経営コンサルは、「あやしい」って思われがちなので、
日本であれば、MBA取得していることの証明や、中小企業診断士の資格があるってことで、信用度を少しでもあげましょう。入口で蹴られる可能性もありますので。
入口から入ることができれば、あとは通常通り。
そのひとの仕事っぷり、人柄で継続性がきまっていくので、そのあたりの必要な機能も書いておきます。
❸具体的なお客さんを一人ピックアップしてそのひとの顔をイメージ
個人的には、ここがキーだと思っているのです!
起業しました!さ、明日から何やる??っていうときに、すぐに動ける状況をつくっておくこと。
その状況を作るには、「具体的に」イメージできていると、動けますよね。
起業したら、収入を確実に得ていく必要があるので、お客さんとなりそうなひとの顔を思い描いてください!
ここが思い描けないというと、いわゆる「絵に描いた餅」てきな計画となってしまうので、具体的に顔をイメージしてくださいね。できるなら、何人、何十人の方がいいですね!
Aさんの場合は、中小企業診断士の資格を活かしつつ、経営コンサルサービスを行っていくことをなんとなく想定できていますので、そのときに、まず最初にサービスを行う相手の顔、思い浮かべられるか、がキーです。
あまりいないのであれば、診断協会の伝手をつかって手を広げていく・・ということも考えてもいいかもしれませんが、ここでは、ある中小企業が支援を求めてきていて、そこの社長さんの顔を思い浮かべる、ということにしておきましょう!
❹そのお客さんがいくら払ってくれそうかイメージ
起業後は、仕事をとっていかなくてはいけません。そして、仕事をとるには、通常契約を交わしますよね。契約書面については、のちほど記事にするとして、顔を思い浮かべたお客さんから、いくら払ってもらうかをイメージしてください。
考えていたほどのお金をはらってもらえるのか、いくらくらいなら大丈夫そうか、など、具体的な金額をイメージしてくださいね。のちにつくる事業計画試算のベースになるので!
かためにみておくのがいいと思います。
Aさんの場合、中小企業の社長さんの顔を思い浮かべました。
こわもての社長さんだけど、すごく困っていて、今すぐにでも支援してもらいたい状況とすると、そんなにお金が潤沢にあるとは思えません。実際にどれくらいとれそうでしょうか。
支援内容や、実績の程度によりますが、大分県中小企業診断士協会がレートをあげてくれているので、参考にしてみるとよいでしょう。
❺❸の似たお客さんがどれくらいいそうか、調べる
続いて、似たお客さんをイメージしみてください。
ここもできるだけ顔をイメージしたいところですが、イメージできる場合は、契約締結の確度が高い、イメージできない場合は、締結の確度が低いとして、
分類しておくといいですね。
まとめ
マーケットを見るには、どんな場合でも同じですが、「具体性」が重要ですよね。抽象的な分析だけでは、なかなかうまくいきません。
できるだけ具体的に考えていくと、動き方が明確になっていくので、❸で書いたような、「顔」を思い浮かべることを実践してみてはいかがでしょうか。
ありけん
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