マーケット分析・調査ってどうやるの?
事業計画を作っていく前提段階に、3C分析というものがあります。
そのうちのひとつがマーケット調査になるのですが、本記事では、マーケット分析・調査の方法から、サラリーマンを事業とした時の具体例を紹介します。
マーケティングって何?って方から、
サラリーマンを事業にしたら、どうマーケットを見るの?って方まで、
参考になるように、戦略コンサルファームの経験や知識も入れて書いていきますね。
3C分析マーケティング編【社会人の事業計画書】
マーケット分析は、優位性を構築する上で密接に関係している部分になります。
いわゆる、3C分析のうちのひとつで、
◇Company :自社
◇Customer :市場・顧客
◇Competitor :競合
の、市場・顧客のことを指す場合が多いです。
3C分析というフレームワークは、1980年代にマッキンゼーから広がったようですが、今現在でも広く使われる、整理に便利なフレームワークですよね。
企業における事業計画の場合は、ミクロ・マクロ分析から、PEST分析※、5Forces、あたりをフレームワークとしつつ、外部のシンクタンクへ外注するするなどして、市場・顧客について徹底分析していきます。
マクロ分析の1つの手法。Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の外部環境において、どのような動向があり、需要変化はどうなっていくか、などを分析・整理していくものです。
が、自身の事業計画の場合は、もちろんそこまでやる必要はありません。
自身の事業計画におけるマーケティング
ではでは、この視点ではどうでしょうか。
Aさんの事業概要と考えている優位性は、こんな感じでした。
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Aさんの事業概要
30歳までに結婚、35歳くらいに5,000万の家を買って60歳までにローン完済、そして、老後も年収500万円を得て、月1回家族で2万円くらいの外食、小遣いとして3万円は使えるお金に困らない暮らしを実現したい。
そのために、
(今決まった相手がいないなら)超積極的に婚活し、サラリーマンを続けながら副業して返済を速めて、59歳で起業し1年の立上期間を経て60歳から年収500万円を得ていく。家計のやりくりは、複式簿記で今からしっかり行う。
Aさんの事業計画で活かす優位性
◇研鑽した個人スキル(中小企業診断士と設定)
◇中小企業診断士の知識・実績
◇ポートフォリオ組み立て知識
◇サラリーマンで培った経験・ノウハウ
◇固定費を減らす知識・方法
Aさんの場合、マーケティングが必要になってくるのは、
・サラリーマンを続ける
・副業する
・年収500万円を見越した起業
が主ですね。
長くなりそうなんで、サラリーマン、副業、起業で3回にわけてみていきますね。
副業編はこちら
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起業編はこちら
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サラリーマンを続けるとき、見るべきマーケットとは?
これは多くの方が対象となるでしょう。
サラリーマンにとって、市場・顧客は、何なのでしょうか。
市場:スキルや人柄など”個”を必要としてくれる企業
顧客:(狭義)属している会社の経営方針・経営陣・上司(・部下)
こんな感じになりそうですね。
転職も含めて考えれば、各企業が欲している人材(求人)自体が市場となりますね。
そんなひろーい市場に、自分の優位性を活かして、売り込みに・・・っていうのが転職だったりしますが、それは別テーマとして、今回は、狭義の意味でのマーケットを考えていきましょう。
そう、サラリーマンの顧客は、属している会社の経営方針、経営陣、上司が大部分を占めます。360度評価をする風通しのよい企業はなかなかないと思いますので、部下はかっこつきで。
狭義のマーケットが見えたところで、どう分析するかというと、
会社自体や経営陣、上司が何を求めているかをおさえておくということですね。
その求めていることからずれてしまっては、必要とされなくなるので。
もちろん、求めていること以上の成果やアウトプットは歓迎されますが、最低限、要求には応えるようにしたいところ。
ただ、気をつけなくてはいけないのが、今の直属上司の要求のみに、目を向けてしまう点。
上司なんてころころ変わるので、いわゆる「目標管理制度」のようなもので、上司または担当の役員に内容をOKされて、その要求のみに応えようとすると、問題あり!です。
上司、役員はころころかわるということを念頭において、会社の経営方針や、今後どういう方向に会社がいくのか、進むのかをしっかり考え、できればその手の部署(経営企画とか)に話せるひとを作っておいて、頻繁に議論できるようにしておくとよいです。
そして会社の進む方向に対して、どういう人材・スキルが求められるのかをおさえるのです!
これが、サラリーマンを続けるという意味での狭義のマーケティングになるでしょう!!
現経営陣、上司との間で求められることは合意しておく
加えて、会社方針や進む道を議論できる同士を作り、会社の進む方向に求められる
人材・スキルをおさえておく
まとめ
ということでサラリーマンを続けるには、転職がないとすると、その会社にしがみつく必要があります。その会社で必要とされなくなっては、サラリーマンを続けられなくなりますからね。
そのためには、今の上司が求める姿に加え、今後の会社の方針・進む道に対し、必要とされなければなりません。
世渡り上手になるには、今後の会社の方針・進む道を常に気に掛ける部署やキーパーソンを見つけ、日頃から議論できる関係があるととってもいいです!!!
「そういう人、いるのかな~」
「自分には関係なさすぎる~」
ってひともいるかもしれませんが、同じ会社の社員なので、一歩踏みだして、アプローチしてみるといいです!!
相手も将来のことを話したいと思っているはずなので。
ありけん
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