転職は、サラリーマンにとっては、なかなかに重い決断。できることなら、今の会社にいて、キャリアアップしながらずっと安定して・・・って考えているひとも多いはずです。
しかしながら、転職は、視野を広げてくれる、一つの手段でもあります。業界を変えたり、人間関係を変えたり、勤務地などの環境を変えたりすると、今まで見てこなかった、いや、見えなかった世界が見てくるようになります。
とはいえ、どんな流れで転職することになるか、???って方も多いと思いますので、具体的にありけんの実体験から、紹介しますね。
- 転職の基本的な流れ・ノウハウ
- 退職金の増減
- まとめ
転職の基本的な流れ・ノウハウ
ダイバーシティとか、働き方改革とか言われるこのご時世。転職は、もはや一般的になりつつあるし、会社の人事としても、知識やスキルの乏しい新人を雇うより、専門的なバックグラウンドや、知識のある中途採用を行っていく流れにだんだんシフトしてきています。
ただ、一方で日本は転職経験者が諸外国と比較すると少ないとも言われていますよね。これからは、経済合理性から、スキルや知識を持つ人が重宝され、自己研鑽や努力に欠ける人は淘汰されていくことが予想されます。
そんな時に、転職を経験することで、そもそも、自分の価値を知ることができるし、自分を見つめなおすことができる、そして、さらなるスキルアップや視野を広げるために、次のステップへ進むこともできるのです。
そんなメリットの多い転職について、まずは、一般的な流れを紹介します。
(2) 案件の検索、案件の紹介
(3) 興味のある案件をエージェントへ
(4) 転職の考えや、希望する企業・条件、志望理由をエージェントとシェア
(5) エージェントから希望にあった案件を再度紹介される
(6) 志望順位等決めて、どこにどのタイミングでアプライするか調整
(7) アプライ先に応じて、職歴等々書類準備
(8) アプライ、(あるところは)試験、面接×何回か
(9) オファーレター受領
(10) レター内容確認、転職先の決定
(11) 退職交渉
(12) 退職準備・転職準備
(13) 引越、住所変更、登録情報変更
(14) (退職日と入社日の間が空く場合)雇用保険適用手続き、国民年金手続き・・・
(15) 入社!
ありけんは、2度転職していますが、(14)があるない以外は、このステップを踏んでいます。
各段階をもう少しだけ詳しく紹介しておきますね。
1. いくつかの転職サイトに登録
一つだけ、というのはあまりおススメしません。
担当のあたりはずれもありますし、最初に考える転職先候補は、最終的には変わっているかもしれないので。
登録しておいて、間違いないサイト・エージェントは、以下になります。ありけんが利用させてもらったエージェントは、別途詳細にレビューしますね。
転職の分野によって、強い弱いあるので、ありけんの主観も入れておきますね!
リクナビはありけんもお世話になりました。というか、2回目の転職は、リクナビさんからの紹介の案件に決めさせてもらいました!
とにかく案件数が多いですね、大手含めて。担当制なので、自分の要望をしっかり伝えると、いろいろ探してくれます。
ただ、職務経歴書や志望動機書は、自らもしっかりと考える必要がありますね。
分野が広くて、非公開案件が多いですね。ここは分野担当制なので、自身が転職したい先の分野を希望すると、その担当者さんを紹介されます。ここも職務経歴書等をとがらすには自分でしっかり書く必要ありですね。
外資案件や英語必須案件に強いので、キャリアアップ、年収アップが望めます。企業担当制なので、こちらのバックグラウンドをJAC社内でシェアした上で、各企業担当が持っている案件を個別に紹介といった形です。
企業担当制なので、その企業のことをよく知っているため、転職タイミングの最適・不適アドバイスや、入社前後のギャップも少なくなるイメージで、2度目の転職で内定をもらう際にもお世話になりました~。
2019年度顧客満足度1位のパソナさん!案件も幅広くあるし、丁寧な接客。初めての転職の場合、登録必須ですね。
コンサルに超強いエージェント。コンサル業界を狙うなら、登録マスト。出身大学が同じ担当者を割り当ててくれます。スパルタ的に対策してくれるので、まじでおススメ。わたしもめちゃくちゃお世話になりました!
有料だが、超優良!!!本気で転職を考え始めた時、登録は必須。データベースが圧倒的ですっ!!
2. 案件の検索、案件の紹介
各サイトに登録されている案件を自ら検索したり、希望する条件をしっかりと入力しておくことで、エージェントより紹介を受けるとき、参考になります。
この段階では、案件を多く見て、大体こんな条件がありそう、こんな分野が面白そう、こんな仕事が面白そう、といった程度のファジーな状態でいいのかもしれません。
理由は、後日エージェントと話をして、再度紹介してもらえるので。
3. 興味のある案件をエージェントへ
なんとなく興味のある案件が見つかれば、早速エージェントにアポイントを入れましょう!むこうからアポイントをいれてきてくれることもあります。
一人で考えていてもここは進みません。
いずれにしても、少しドキドキしますが、それはいいドキドキなので、行動に移しましょう!!
4. 転職の考え方や、希望する企業・条件、志望理由をエージェントとシェア
自分のキャリアについて整理することで、
転職に対する考え方をまとめることはできます
条件などは、少し強気で行きましょう!
ここで妥協することだけはNGです。
あとで後悔するので・・・
5. エージェントから希望にあった案件を再度紹介される
エージェントも、成果報酬(案件成就で当該年収の3割程度の報酬)を得るためにw、しっかり対応してくれます!
ここで、いまいちの案件しかない場合、転職タイミングが悪いか、エージェントの真剣さが足りない気もするので、もう一度探させるか、他のエージェントに切り替えましょう。スパッと!!
時間がもったいないです。
6. 志望順位等決めて、どこにどのタイミングでアプライするか調整
ここはかなり重要なポイントです。
例えば、あなたが、第一志望をA社とした時に、
練習として、第二志望のB社を先行して受けました。
B社からの評判は、よく、あれよあれよと内定が。
その返答は長くても1週間程度の余地くらいしかありません。
もちろん、B社の担当も、
色々受けていることは把握しているでしょうし、
その猶予は与えるでしょうが、
待つことを、嫌がりますよねw
第一志望じゃないのか?と思いますし。
なので、面接の日程調整等含め、
うまくスケジューリングしていく必要があります。
エージェントをまたいでアプライする場合は、
正直に言って、包括的にスケジュールコントロールした方がよいでしょう。
仕事のスケジュールも含めたスケジューリングが重要!職務経歴書などの準備時間(意外とかかる!)や面接のタイミング(面接時に体力残さないと!)とか、しっかりスケジュールをたてましょう!
7. アプライ先に応じて、職歴等書類準備
ここは、エージェントが詳しいから頼っていいと思います。
基本的には、その企業がどういう人材を求めているのか、に合わせて、職歴、志望理由を記載していきます。
自分自身をしっかり伝えるということは大前提なので、伝え方の技術が必要になってきますね。
書き方の例はこちらをご参考ください。⇒こちら
8. アプライ、(あるところは)試験、面接×何回か
アプライ(応募)、試験や面接スケジューリングを先方の企業と調整するところは、エージェントがやってくれます。
エージェントによっては、試験対策や、面接対策を行ってくれるところもありますし、行ってくれないようなら、自らオファーするのもありです。
異業界への転職の場合は、想定されるQAをしっかり準備しておきましょう!
面接対策はこちら。
9. オファーレター受領
厳しい面接を通り抜けて、はれて内示!!!いや~、嬉しいもんですよ。
口頭で内示をもらうこともあるかと思いますが、基本的には、このオファーレターをもらって初めて条件が決まったと思ってください。
そして、はじからはじまで読んでくださいw
これから行く(かもしれない)会社のレターです。大事なことが書かれているかも!!!!!
10. レター内容確認、転職先の決定
何社からかオファーレターをもらうという幸運を手に入れた場合、各社のオファーレターの中身をよく読み、比較、決定していきましょう。
一長一短である場合もあるので、その時は、マトリックス表みたいなのを作って、自分が大切にする条件に優先順位をつけるといいです!
わたしもやりましたが、年収よりも大事なこともありますもんね!
11. 退職交渉
ここも先走らないように、9, 10の工程でしっかり決めてから、
行動に入りましょう。
「やめます」というのは勇気がいるかもしれません。
どんなに嫌いな上司でも、円満退職になるよう、
配慮した言い方で交渉しましょう。
止められることが多々あるかもしれませんが、
その場合は、自らの意思が固いことをはっきり伝えましょう。
上司に抑止する権利はありません。
とはいえ、もめにもめる場合、よくあります。
「育ててきてやったのに!今までの教育代かえせ!」とか、
「秘密情報もっていくんだから、誓約書を書け!」とか、
理不尽なことをいってきて脅してきたり・・・なんてケースも見てきました。
こんなにも難航しそうなときは、代行業者があるので、利用してみては!!
⇒⇒【退職代行ガーディアン】
⇒⇒
12. 退職準備、転職準備
退職が決まると引継ぎで忙しくなるかもしれませんが、有給を使い切るよう、交渉しておくことをお勧めします。
昨今の働き方改革の風潮もあり、有給は比較的取りやすくなっている、また、会社側は、拒む権利はありません。
ただし、会社側から時期を変えてくれと言われることもあるかと思います。
(労働基準法39条で、時期の変更は認められています)
退職する以上、時期を変えることは難しい旨を伝えつつも、あくまで円満退職を目指した方がいいので、うまく落としどころを見つけてください!
まとまった有給を使える機会ってなかなかないので、この時に、転職準備や、
長い旅に出るというのもいいかと思います。
13. 引越、住所変更、登録情報変更
ここは、ふつうの引越ですw
引越も3月とかになってしまうとバタバタしてしまうので、転職が決まって、住居を移すかどうか、しっかり考えておいた方がよいです。事前にね。
子供の学校とか、奥さんや旦那さんの職場とか、影響なければ、新規一転っていうのもいいですよね!
あたらしい土地って、わくわくしますし!
ただ、そこで長くいようという場合は、事前に訪問して、食事処、昼夜の違い、治安などしっかり見た方が〇!!
そして、とりあえず見積もってから考えるのもありですね。
14. 雇用保険、健康保険、年金、税金手続き
転職においては、ほとんどのケースが、自己都合退職に該当するかと思います。
退職日と入社日で間がある場合、必要になってくる手続き等がありますので、以下観点で注意してみてください。
雇用保険適用
自己都合退職で、退職日と入社日に3カ月以上間隔があく場合には、
失業給付金がもらえる可能性があります。
退職後、すぐに転職先へ入社する場合は、読み落として問題ありません。
健康保険
健康保険任意継続制度に加入するか、国民健康保険に加入するかの選択になります。
自分は、任意継続制度を選びましたが、退職後、20日以内に手続きする必要があります。保険料も、会社負担分が個人負担に変更されるので、割高にはなります。
国民年金加入
これも退職日と入社日に間が空く場合は、加入の必要があります。
退職後、14日以内に、市役所・年金窓口へ出向いて、手続きをする必要があります。
税金
所得税:退職日によりますが、年内に再就職しない場合、個人で確定申告を行う必要があります。
住民税:役所より送られてくる住民税を別途支払う必要があります。
退職日と入社日の間があくと、手続き等、面倒も増えるので、月末退社の翌月初日入社がベスト!!!
15. 入社!
わくわくが止まりませんよね!
新しい生活がスタートします!!
初日からイメージを悪くする必要はないので、遅刻や忘れ物には要注意!!w
”収入があがるから”を転職の理由とする場合、
退職金のことも計算しておいた方がいいですね。
そう、転職することで年収はあがるけど、退職金や、確定拠出年金が減るとか、よくある話です。
トータルで考えておきましょう!!
退職金の増減
労働基準法には、退職金に関する定めがないため、基本的に支給条件等は、会社の規定によります。
退職金額については、オファーレターに記載がない場合もあるため、
その多寡の判断は難しいかもしれません。
ただし、
A. 同じ会社で30年勤め、退職した場合と、
B. 3社を10年ずつ渡り歩いて、退職した場合と、
では、”退職所得控除”の点で差が出てきます。
※”退職所得の受給に関する申告書”提出の場合
退職所得控除計算
勤続年数20年を境に以下のように変わります。
①勤続年数20年以下
退職所得控除 = 40万円 × 勤続年数
※80万円に満たない場合は、80万円
②勤続年数20年超
退職所得控除 = 800万円 + 70万円 × (勤続年数 - 20)
具体的に計算してみると、以下のようになります。
A. 同じ会社で30年勤務の場合
退職所得控除額 = 800万円 + 70万円 × (30 - 20)
= 1,500万円
B. 3社を10年ずつ渡り歩いた場合
退職所得控除額 = 40万円 × 10
= 400万円
仮に、退職金は、双方とも、2,000万円給付されたとしましょう。
その場合の退職所得は以下のようになります。
A. (2,000 – 1,500) × 1/2 = 250万円
B. (2,000 – 400) × 1/2 = 800万円
よって、退職金に係る納税額は、以下になります。
A. 約41万円
所得税:(250万円 × 10% – 9.75万円 ) × 102.1% ≒ 15.6万円
住民税:250万円 × 10% = 25万円
B. 約203万円
所得税:(800万円 × 23% – 63.6万円 ) × 102.1% ≒ 123万円
住民税:800万円 × 10% = 80万円
A、Bの実質取得金額は、以下になり、Aが有利になります。
A. 約1,960万円
B. 約1,800万円
転職後、10年間でそもそも2,000万円もらえるというのもレアケースでしょうし、
40代、50代の転職については、このあたりが効いてくるかもしれませんので、
一度考えておくのもいいかと思います。
退職時には160万円の差か。でもそれまでの何十年、かせげばいいし!っていう考え方をするとポジティヴになれますね!
まとめ
本投稿では、転職の一般的な流れについて、紹介してきました。
個別のエッセンスとかはまた転職の教科書で紹介していきますね。
いずれにしても、思い立ったら、まずは、行動!!
とりあえず、転職サイト、エージェント登録してみましょう!!
ありけん
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