ポートフォリオの作り方

副業と投資
ポートフォリオマネジメント

ポートフォリオ を作ることは、個人・法人問わず、非常に重要です。
ポートフォリオを作ることで、リスクを分散しながら、リターンすることが可能になります。

この投稿では、個人のポートフォリオの作り方について、説明していきます。

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ポートフォリオ とは

そもそもポートフォリオとはなんでしょうか。
いわゆるポートフォリオは、書類を運ぶ平らなケースを意味するものですが、
資産管理や事業を考えた時には、基本的に、
商品や事業の組み合わせ と考えて頂ければ、
と思います。

法人の場合は、PPM(プロダクトポートフォリオマネージメント)という、
ボストンコンサルティンググループが提唱した、
経営資源を最適に配分し、
最大のリターンを享受することを目的とするものに代表されるように、
その法人の提供する商品やサービスが、客観的にどのような位置づけにあるかを、
可視化します。

それにより、現状を客観的に把握するとともに、
注力すべき商品・サービスにリソースを配分していくことで、
リスクを下げつつ、リターンを上げていくことが可能になります。

個人の場合も基本的には、同じです。

自分の資産を客観的に見て、現状がどのようになっているか、
そして、今後、どうすべきかということを、
リスクの最小化、リターンの最大化を目指して、
可視化していきます。

個人資産のポートフォリオ

では具体的に、見ていきます。

まずイメージを作るために、こんな感じのポートフォリオを作るべきという、
アウトプットのイメージを提示しておきます。

ポートフォリオ例

このグラフの読み方は、このような感じです。

  • A~Fの資産はそれぞれ期待するリターンとリスクがある
  • それらを円の大きさ程度に所有している
  • すべて合わせた時の、期待できるリターン・リスクは、星印のあたりになる

 

ポートフォリオを円グラフで示すケースを見受けられますが、
それだと、単純に資産のアロケーションのみが可視化されるもので、
どの程度のリスク・リターンなのかがわかりません。

みんなのポートフォリオというサイトは非常に参考になりますので、
一度見ておくといいと思いますが、2億円の資産形成を成功させる、
最強サラリーマンになるためには、自分で作り上げるべきと思います。

その方が細かい点含め、カスタマイズできますし、
より自分にあったポートフォリオを作り上げることが可能になります。

それでは、ポートフォリオの作り方を説明していきます。

ポートフォリオ の作り方

資産分類

これは一般的に言われる資産分類で問題ないと思います。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 日本債券
  • 外国債券
  • 国内不動産
  • 外国不動産
  • コモディティ

必要に応じて、外国株式をアメリカ株式や、新興国株式に分けたりするのも、
いいかと思います。
一度作っておけば、後でいくらでもカスタマイズできますので。

リスク・リターンの計算

資産分類を決めたら、各リスク・リターンの算出に入ります。

基本的には、各資産の過去のデータを抽出してきて、
平均の騰落率(リターン)と、騰落率の標準偏差(リスク)とを計算します。

だいたい過去10年見ておけばいいと思います。

  • 国内株式 ・・・日経やTOPIXなどのデータ
  • 外国株式 ・・・MSCIコクサイ
  • 日本債券 ・・・NOMURA-BPI
  • 外国債券 ・・・FTSE 世界国債に連動する、上場インデックスファンド海外債券毎月分配
  • 国内不動産・・・東証REIT指数
  • 外国不動産・・・S&P Global REIT
  • コモディティ・・S&P GCSI Energy&Metal

あたりのデータを参考にするといいかと思います。

どの指数についても、月別に公開されておりますので、
それらをエクセルに抽出して、計算していく、といった感じです。

相関係数の計算

国内株式と外国株式の相関係数を計算する場合、月別に並んだ配列をCORREL関数を使って、簡単に算出することが可能です。

それぞれの相関係数をすべて計算するのも、エクセルを使えば、あっという間にできます!

共分散の計算

相関係数×標準偏差(リスク)により、共分散を算出します。

MMULT関数を使えば、一瞬で終わります。

分配、分配後のリスク・リターンの計算

ここまで来たらほぼ終わりです!

各資産に何%振り分けるか、自分の中での想定をまず作ります。
リターンに関しては、加重平均で求めることができますので、
各資産の期待リターン×配分比率の総和で計算できます。

そして、リスクに関しては、それぞれが関連していることもあり、
求めた共分散を使うことで、算出していきます。
具体的には、共分散と投資比率を掛け合わせることで求めることが可能です。

ポートフォリオの決定

このようにして、設定した投資比率における、リスクとリターンを計算できるので、
自分が求めるリターンになるよう、リスクを最小限におさえることのできる、
投資比率を何度か設定しなおして、決定していきます。

おわりに

この方法は、過去のデータさえあれば、
どんな資産でも組み込むこともできるし、
精度よくリスク・リターンを客観的に見ることができます。

自分の求めるリターンを、どの程度のリスクで運用するか、
の強力なツールになるかと思います!

ローリスクローリターンを狙うのか、ちょうどいい塩梅を狙うのか、
はたまた、ハイリスクハイリターンを狙うのか。

僕自身は、この手法を使う時は、自分の資産を安定的に増やすという目的で、
ローリスクミドルリターンを狙うような感じで使っています。

数字的には、

リターン:8~10%
リスク:8~15%

あたりを目標に、ポートフォリオを作るよう、意識しています。

 

有栖ケンタ

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