事業計画書で概要部分は、どう書けばいい?
とりあえず簡単に書いちゃえばいいかな?
事業計画書を書き始めると、割と最初の方で、こんな壁にあたりますね。
概要部分。
概要というと、どうしても軽視しがちですが、事業計画書の趣旨であるため、簡潔で、かつ、魅力的に見えないと、読み進められない可能性だってあります。
本記事では、概要の書き方、入れるべきエッセンスを書いていきますので、
☆ サラリーマンとして、仕事で事業計画作成が必要な人
☆ M&Aの検討をしている人
☆ 起業などで銀行融資とか資金が必要な人
☆ 人生を見つめなおしたい人、体系的に整理したい人
へ、参考になれば!!!
事業計画書の概要は簡潔に、かつ、魅力的に【社会人の事業計画書】
事業計画は、どんな事業でも同じで、対象が、新規事業であっても、M&Aであっても、個人のことであっても、
思いを最も大切にして、ビジョンを実現させていき、目的を達成するための計画
と読み替えられます。
これから、事業計画の書き方、立て方を、順を追って書いていこうと思いますが、実例があった方がいいと思うので、以下の、Aさんの例を取り上げて具体化していきますね。共通するひとも多そうですし!
思い:幸せだと思える人生をおくる
目的:温かい家庭をもってお金に困らない暮らしをする
ビジョン:30歳までに結婚し、60歳までに家のローンを払い終え、老後の仕事も確保する
思い/目的/ビジョンについては、こちら
↓
思い/目的/ビジョンを設定し終えたら、今度は概要です。
概要は、大まかな趣旨を意味するものなので、その意味の通り、事業計画の趣旨を作っておきます。
趣旨においては、
★簡潔に書かれていて、理解できること
★魅力的であること
が求められます。
そして、この趣旨の構成は、「what」と「how」そして、「so what」になります。
「why so」も必要になることもありますが、一般的に概要では、割愛することが多いです。
構成だけで書くなら、概要は、
「what」を実現するために、「how」という行動をする。「so what」!
これが、例えば企業における銀行へ融資のお願いをしにいく事業計画の場合であれば、
「how」を実行するのに、〇〇円かかる。このうち、〇〇円を融資願いたい(「so what」)。
のような形になりますね。
自身の事業計画において、「so what」は、第三者にいうわけではないことから、
「後悔のない人生を送る!」
「思いを完遂する!」
「自分らしい生き方が適う!」
とか、自身の思いにつながるものになります。
「what」「how」については、少しくわしく見ていきましょう。
事業計画書における概要の「what」
「what」って、要は、何するの?ってことで、事業計画は、何の計画?ってことになります。
これを肉付けしていくのですが、「定性面」+「定量面」での設定がわかりやすいです。
ここで、定性、定量とは、
【定性】 数字であらわせない要素
【定量】 数字であらわせる要素
と考えてもらえれば。
Aさんの場合は、どうなるでしょうか。
Aさんの場合、
「幸せだという思いを大切に」して、
「30歳までに結婚、60歳までに家のローン完済、老後も仕事」して、
「お金に困らない暮らしを」実現していくことになります。
そうです。思い/目的/ビジョンをつなげると、定性面の「what」が出来上がるのです。
これに、定量面を付け加えてあげればOKなのです。
定量面は、目的・ビジョンのところに肉付けしてあげましょう!
「what」の定量化
そもそもなぜ、定量面が必要かということですが、
数字で表せるものって、達成できたかどうかがすぐにわかるから、ですね。
評価が簡単にできるってことですね!
本来、事業計画は、第三者に見てもらう必要がありますが、
さすがに、自分自身の事業計画であれば、ほかの人にみてもらうことは、そこまでないと思います。
そんな中、この定量化は、自身のモチベーションにもつながるのです。
事業計画をつくったあのとき、こういう風に思ってて、ここまで達成しようとしてたんだ、
あと少しがんばろう!・・・って言った具合ですね。
では、Aさんの例。
ビジョンの方が、より具体的なので設定しやすいため、Aさんのビジョンである、
「30歳までに結婚、60歳までに家のローン完済、老後も仕事」
に定量面を入れてみます。
このビジョンの場合、3つの要素からなっているので、それぞれに加えたいところですが、
結婚については、定量的に表現するのが難しいので割愛しますね。
(年収〇〇万円のひとと結婚とか、結婚式にいくらかけるとか、設定してもいいとは思いますが・・)
「60歳までに家のローン完済」
→「35歳くらいに5,000万の家を買って、60歳までにローン完済」
「老後も仕事」
→「老後も年収500万の仕事を生涯つづける」
って、感じです。あくまで例ですが、数字が入っていると、判断しやすいですね。
実際に、事業計画を作っていく過程で、ここで定めた定量値がやっぱり厳しいってことも多々あります。そんなときは、また立ち戻って、設定しなおせばよいので、仮で数字を作っておくことをおすすめします。
なんとなくのイメージでOKです。
目的についても、設定しておきましょう。
「お金に困らない暮らし」
→「月1回、家族で2万円くらいの外食をして、小遣いとして3万円は使える暮らし」
のような感じです。
事業計画書における概要の「how」
このように定めた「what」について、それをどうやって実現していくのか、達成していくのか、といった手段・方法が、「how」に該当します。
Aさんの場合、結婚して、家を買って、ローンを早めに払い終えて、老後もバリバリ働くということなので、それを達成するには、どうすればよいか、ということになります。
具体例をあげると、こんな感じですね。
「30歳までに結婚」
→(今決まった相手がいないなら)xxの婚活アプリに登録し、アプローチしまくる
「60歳までに5,000万円の家のローンを完済」
→サラリーマンを続けながら副業して返済原資にする
「老後も年収500万円を得る」
→59歳で起業し、1年の立上期間を経て60歳から年収500万円を得る
「小遣い+外食が確保できるお金に困らない暮らし」
→家計のやりくりを複式家計簿で行う
といった具合になりますね!
howについては、ある程度、幅を持たせてもいいかもしれません。
whatの実現方法であるhowは、ひとによって、多くのオプションがあるからです。
まとめ
概要は、事業計画の内容をコンパクトに伝えるまとめのようなものなので、計画の初期段階ではできないよって声もあるとは思いますが、計画づくりを進めるうえで、戻ることもOKです。
一旦は仮でも設定しておかないと先に進めないので、戻り前提でも設定することをおすすめします。
では、まとめると、こんな書き方になりますね。
30歳までに結婚、35歳くらいに5,000万の家を買って60歳までにローン完済、そして、老後も年収500万円を得て、月1回家族で2万円くらいの外食、小遣いとして3万円は使えるお金に困らない暮らしを実現したい。
そのために、
(今決まった相手がいないなら)超積極的に婚活し、サラリーマンを続けながら副業して返済を速めて、59歳で起業し1年の立上期間を経て60歳から年収500万円を得ていく。家計のやりくりは、今からしっかり行う。
簡潔にっていう意味では、200文字くらいが目安ですかね。
長すぎると、何が言いたいのかよくわからなくなっちゃうし、短すぎても、伝わらないし。
そして、魅力的にっていう意味では、提出対象を鑑みて、付与していく必要はありますが、自身の人生の事業計画の場合、他のひとが自分のことと置き換えてみて、見てもらった時に魅力的にみられるかどうかを観点にしてみるといいかもしれません。
Aさんの場合、家族、お金、チャレンジという点で、網羅的だし、一般的に、面白そうって思えるのではないでしょうか。
少なくとも、こうはならないでしょうw
ありけん
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